fc2ブログ

回転楕円体の中の冷気

仕事のことや好きな音楽のよもやま話

Top Page ›  › ハウスメーカー選び④
2013-05-04 (Sat) 14:25

ハウスメーカー選び④

次の日曜日、私たち夫婦は車で甲州街道をMホームの展示場に向かいました。
ところがその日は事故で大渋滞。おかげで私たちがMホームに到着したのは、予定の時刻より30分遅れの大遅刻でした。

それでもSさんは笑顔で迎えてくれました。しかし、この日、設計士さんは不在でした。
決算が近いこの時期、うちより、もっと優先しなくてはいけないお客さんがいたのでしょう。
Sさんから見せられたのは、設計士があらかじめ作ってあった小屋裏のあるプランでした。

ぱっと見、それはとても魅力的なプランに見えました。
リビングの天井高は3.5m、広さもまずまずです。
おまけに広い小屋裏収納もあります。
外観プランもとてもステキで、その時は「おおっ」と思ったものでした。
だが、しかし。
家に帰って、冷静にプランを見直してみると、リビングに壁面が少なく、家具を配置することができないのです。
小屋裏収納への出入りが梯子なのも気になりました。
これらの要望は、私が行く予定になっていた翌週の見学会で伝えることにしました。

例の「岸辺のアルバム」の話を聞いたのが、この見学会でした。
この見学会、要はSハウスの見学会を都内版にしたようなものなのですが、何が嫌だったかっていうとお昼の時間(笑)。
Sハウスは見学者も営業マンもごちゃまぜで大食堂みたいなところで食事をとるというものだったのですが、Mホームの場合は、担当営業マンとお客さんで1テーブルなのです。
他の人たちはだいたい夫婦とか家族と一緒に参加してるのですが、うちはこの日は旦那は別のHMの見学会に参加しており、なんとひとり参加は私だけ。
つまり、私とSさんのふたりでひとつのテーブルでお弁当を食べるんです(^_^;)
Sさんはたまたま娘と同じ大学の出身で、通ってた付属高校はうちの実家のそばなので、話題に困るわけじゃなかったのですが、慣れない人とテーブル囲むっていうのはそれなりに疲れます(^^ゞ

それでも無事に食事が終わり、モデルハウスを案内してもらい、その日の予定は無事に終了しました。
帰り際、Sさんが「先日のプランはどうですか?」と聞いたので、「リビングに家具が配置できないのと、梯子がちょっとねぇ…」と言いました。
Sさんは「そうですかぁ…」と言った後、「どこもドングリのせいくらべだったらM井ホームにするんですよねぇ?」と言いました。
実は今回、プランを頼んだHM4社のうち、3社は飛び込みでしたが、M井ホームだけは娘の仕事の関係で紹介してもらったHMでした。
それでSさんには「もし、どこも大差なければM井ホームになると思います」と言ってあったのです。

Sさんは、こう続けました。
「多分、うちよりM井さんのほうが安いと思います…」
Sさんのこの言葉を聞いたとき、「こりゃだめだ。すでに気持ちで負けてるよ」と思いました。

確かにドングリのせいくらべだったらM井ホームにするとは言いました。
でも、他のHMより劣っていたら、紹介といえどM井ホームにする気はありません。
Sさんには、せめて「M井ホームに負けないように頑張ります」
くらいのことは言ってほしかったんですが…(-_-;)

「来週初めには全部見積もりが出そろいますから」と言うとSさんは
「じゃあ、来週の月曜日に電話させていただきます」
と言い、その日は別れました。

そして約束の日、確かにSさんは電話をくれました。
この間、約1週間。
律儀に約束の日に電話してくるところが、いかにもSさんです。

でもね、これじゃ、やっぱり他社に負けちゃうんですよ~(^^ゞ
よその営業さんは1週間音沙汰なし、なんてことは決してありませんでした。
「その日は都合が悪い」「他社の見積もりが出ないと検討できない」「ちょっと時間ください」と断っても、「図面を修正したので届けに来ました。ちょっと見ていただけませんか?」「今度の週末、打ち合わせのお時間いただけませんか」と、たたみかけてくるのです。

今回わかったことですが、注文住宅って、何度も打ち合わせすればするほど理想に近づくので、打ち合わせの時間をたくさん取れたHMが有利なんです。
よその営業さんは、そのことをよくわかっていて、他社の打ち合わせが入る隙を与えないため、次々とたたみかけてくるのです。

結局、それができなかったため、Mホームは戦線離脱となりました。
こちらが打ち合わせを希望した日は先方の都合が悪く、それっきり連絡がありませんでした。

測量、地盤調査、設計図の作成、見積もりの作成…どこのHMも、多大な手間暇とお金を費やしてくれているので、最後は1社に絞らなければならないことを考えると、他のHMを断るのは結構気が重いものです。
なので、Mホームが自ら脱落してくれて、正直、ちょっとほっとしました。
Mホーム、決して悪くなかったのですが、我が家とは縁がありませんでした。

最終更新日 : 2015-04-24

Comment







非公開コメント