狙われたダービー馬

2012.09.08.23:48

「七人の刑事」、明日の第12回の放送の前に、前回と前々回のことをメモ。

第11回「殺人時効10日前」は、ドラマとしてはまずまず。
ただし、音楽的には、特筆すべきことはなく。
音楽が流れた時間も、かなり短かったという印象です。

注目すべきは第10回の「狙われたダービー馬」 。
「七人の刑事」は、今となっては、めったに話題に上ることがありません。
ジュリーがゲストで出演した第4回「ひとりぼっちのビートルズ」が、映画「太陽を盗んだ男」のプロトタイプであるという点からのみ言及されるといったところでしょうか。

が゜、第10回の「狙われたダービー馬」は、「ひとりぼっちのビートルズ」に匹敵するくらい、見どころの多い回でした。
まず、この回には、ジュリーと同じくタイガースのメンバーだったトッポこと、加橋かつみ、若き日の岸本加代子がゲスト出演しています。
タイガースでは常にジュリーの影に隠れていたトッポ。
技はジュリーとは比較になりませんが、影を歩んできたトッポならではの独特の雰囲気は、なかなか、ドラマに良い味を出していたのではないかと思います。

そして、この回は、音楽ファンにとっては、非常に注目すべき回でもありました。
音楽の占める割合が非常に高かったうえに、これまでとひと味もふた味も違う音楽が使われていました。
単純に音楽の分量を比較すると第9回の倍くらいはあったような。
この差はなんなんだ? (笑)

さて、「ひとりぼっちのビートルズ」では、「LET IT BE」が繰り返し使われていましたが、「狙われたダービー馬」では、ビートルズの「Hello、Good-by」が劇中で何度か流れました。
ジュリーとトッポ。同じタイガースのメンバーが出演する回に、ともにビートルズナンバーが使われていたのは、偶然なのか、意図的なのか。
もし、意図的に使ったのだとしたら、なぜ「Hello、Good-by」だったのか。
これはとても興味のあるところです。
もっとも、「LET IT BE」がアレンジを変えて使われたりと、かなり凝った使われ方をしていたのに対して、「Hello、Good-by」はそこまでのこだわりはないように感じました。

そして特筆すべきことが、もう1点。
この回には、非常に印象的なピアノソロが使われていたのです。
演奏は、リッチー・バイラーク。
少なくとも私は、今日まで、これと類似する樋口さんの曲と出会ったことはありません。
なので、最初は、よく喫茶店のシーンなどで当時のヒット曲が流れてたりする場面がありますが、そういうのかと思っちゃったんですね(^^ゞ
でも、すぐにそうではないことに気がついたわけですが、そうなると、この曲が誰の書いた曲なのかが非常に気になりました。

「七人の刑事」の音楽を、番組を見てない人に説明するとしたら、「NEW YORK CUTの路線」と言うのが一番わかりやすいと思います。
もちろん、それだけではなく、それ以前の作風も多分に残っているのですが、乱暴な言い方をすれば「NEW YORK CUT」です。
で、「NEW YORK CUT」は、クラシックか歌謡曲かポップスかロックかジャズか・・・と言われたら、ジャズってことになるのでしょうが、いわゆるジャズというより、当時流行していたフュージョンやクロスオーバーといったほうが的確だろうと思います、あたしが思うに。
(樋口さんはジャンルの壁を超えちゃってる人ですから、ジャンルで括ることはあまり意味がないことだと思うんですが、便宜上そう言っておきます)

ですが、そのピアノソロは、いわゆるジャズという言葉から、誰もが連想するようなピアノソロだったんです。
樋口さんの作品にはジャズの書法で書かれたというか、ジャズ的な要素のある作品は、非常にたくさんあるわけですが、いわゆる「ジャズ」といえるような曲はほとんどないような気がします。
ピアノ曲で言ったら、芍薬トリオのアルバム2中の一部の楽曲や「ダブル・フォーカス」での高瀬アキさんの演奏などは、かなりジャズ的だとは思いますが、そういうのは全体の中ではほんの一握りです。
もし、「狙われたダービー馬」で使われていた曲が、樋口さんの作曲だとしたら、これは私が、今回新たに知った樋口さんの一面ということになります。
あるいは、もし、これがリッチー・バイラーク自身が書いた曲で、それを演奏していたのだとしたら、どういういきさつで、そういうことになったのか、これまた、非常に興味が尽きません。
いつか真実が知りたいです。

てなわけで、「狙われたダービー馬」については書く気満々で、テンプレまで競馬柄に変えてはりきってたのに、仕事が立て込んで書き込みのタイミングが大幅にずれてしました。トホホ。

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