続けるか、やめるか

2011.10.17.23:06

16年間、勤めている職場で希望退職を募ることになった。
年間40日の土・日だけの仕事とはいえ、よくもまあ、16年も続いたものだと思う。

やってみるとわかるが、世間が休みの土・日に働くというのは、結構つらい。
平日も仕事をしているので、土・日の仕事が入ると、その間は休みがない。
家族が寝ているのに起きだして、ひとり仕事に行かなくてはならない。
週末の飲み会は、さっさと引き揚げなくてはならない。
冠婚葬祭や学校行事もかなり犠牲にしてきた。
金銭を扱う仕事なので、遅刻・早退は一切認められず、終業まで一歩も外に出ることはできない。
事故金を出したら、ハンコをつかなくてはならない。
早出もあるし、残業もある。
そして、なによりたいへんなのは、2~3年毎に行われる異動だ。
1000人近くが働く職場なので、「こんな人いたっけ?」という感じで、知った顔と
再び会える可能性はめったにない。
やっと仲良くなったころには、異動が行われ、常に対人関係の緊張が取れない。
女性ばかりの職場なので、陰湿ないじめもある。
噂話は、一日で知れ渡る。

それでも、なんとか続いてきたのは、ひとえに待遇がよかったからだ。
労働の割に賃金が高く、労働組合もあり、ボーナスも支給された。
人によっては有給休暇も出るし、産休もとれる。
一度、この職場を経験してしまうと、普通のパートには戻れない。
「他に行ったら、こんなにもらえないよね。」「頑張って続けるしかないよね」
お互い励ましあって、結局、最後はそこに落ち着くのだ。

しかし、長い不況で、さすがにこんな状況は許されなくなった。
仕事はどんどん過酷になり、賃金は下がる一方。
外部に委託していた業務も私たちがやることになり、これまでひとつのことだけ
やっていればよかったのに、今はあらゆる職種にまわされることになった。
これがまた辛い。
同じ仕事の繰り返しなら、仕事も覚えるし慣れもする。
しかし、毎回、まったく違う仕事をやらなくてはいけないので、覚えないし、すぐ忘れる。
「早く、早く」と急き立てられ、仕事の遅い人は、容赦なく、お荷物扱いされる。
こうなってくると、当然のことながら、職場の空気も変わってくる。

「ああ、もうやめたい」
そんなわけで、ここ数年、ずっとやめることばかり考えていた。
そこに振って湧いた早期退職の募集。
「これぞ、やめるチャンス!」
と、私は内心、大喜びした。
「もう、仕事やめるからね」と家族にも宣言した。

だが、しかし。
年齢があと1歳、勤続年数があと1年多ければ、退職金の上乗せ額が倍になったのに
その1歳、1年の違いで、自分はその半額しかもらえないことが判明した。
これじゃ、あと1年働いて、ボーナスをもらってやめるのと変わらないではないか。。。

とはいっても、来年、ボーナスが出るかどうかもわからないし、仕事がますます
過酷になることは目に見えている。
続けるべきか、思い切ってやめるべきか…
自分の中でも迷いに迷って、いまだ結論が出ないでいる。

「やめようと思えば、いつだって辞められるんだから、もうちょっと頑張ろうよ」
と仲間に言われると
「ああ、そうだよね」と思う。
でも、別の友達に
「もう、子供も育ちあがったし、あくせく働くこともないと思うの。
昔は、楽しかったけど、今は全然来るのが楽しくない」
と言われると
「やっぱり、そうだよね。楽しくないよね」
と、たちまち辞める方に傾く。

希望退職の締め切りは、1週間後。
それまで、しばらく、悩むことになりそうだ

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